大阪の“新世界”、世界の“新世界”へ

 串カツの発祥地とされ、天下の台所として、日本の大衆食文化の中心として栄えてきた大阪の“新世界”が、関西のほかの名所に先んじてインバウンドの対策に力を入れている。小さなエリアにいろいろな店舗と人々が入交、いい意味で混沌とした雰囲気を醸し出す“新世界”は、大阪城や太陽の塔と並ぶ大阪のシンボルともいえる通天閣のそばで独特の地位を築き上げてきた。訪日旅行の際に、立ち寄るべき観光名所として認識してもらうことで、人の流れを海外から引き寄せることになれば、今にもまして“新世界”の味であるカオス感を増しながら、活気づくに違いない。

 大阪の通天閣のお膝元「新世界」で、急増する観光客への情報発信を強めようと、約400あるすべての店舗の紹介が4か国語で閲覧できるホームページを住民たちが開設することにしました。

 大阪のシンボル、通天閣がそびえ立ち、串カツの発祥地とされる新世界には国内外から毎年100万人以上が訪れています。多くの観光客で賑わう一方、東西300メートル、南北600メートルという小さなエリアに20の町会が密集しているうえ、ここ数年は新しい店も増えていることなどから、情報発信に統一性がないことが課題となっていました。

 そこで住民たちが去年から解決策について話し合いを重ねた結果、約400ある店舗の紹介などを観光客が4カ国語で閲覧出来るホームページを開設することを決めました。

 さらに地元の浪速区とも連携し、災害時のライフラインや防犯の情報のほか祭りなどの行事予定をこまやかに掲載し、地域住民の情報共有にも活用するということです。

 ホームページは今年7月に公開される予定で、発案者の朝倉優さんは「観光客の人たちも情報収集しやすくなり、より新世界を楽しんでもらえると思います」と話しています。


出典:NHK News Web (最終閲覧日:2019年5月7日)
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20190429/0015094.html

まとめ
 限られた期間で日本を十分に楽しもうとする訪日旅行客にとって、いわゆる「旅マエ」のリサーチは必須だ。ホームページによる情報公開、また、それも日本語だけでなく、多言語に対応することで、より多くの人々に日本の良さを理解してもらうことができる。ネットが世界中の人々にとってデータ&情報収集の主なソースとなっている現在、インバウンド分野においてもWeb対策、ネット対策が重要なカギを握っている。 これまで日本全国の旅行客の舌を唸らせてきた大阪の食文化が、世界からやってくる観光客の舌を唸らせるときは近い。

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