日本人のあの人も参入!?名前は知っているけど、結局「ウェイボー」って凄いの?

インバウンドビジネスに携わるものであれば「ウェイボー」と、一度は聞いたことがある中国最大SNS。なぜそんなにもウェイボーが注目されているのか。中国ではサイバー検閲が厳しく、発信するだけではなく中国国内より海外のサイトを閲覧するのも困難を極める。ウェイボーも検閲対象ではあるが、政治的な内容でなければ削除されず情報が拡散されることも少なくない。そんなウェイボーに日本の有名人が参入している。企業ではない俳優などが参入して効果があるのか、ウェイボーの効果を見直すには良いタイミングといえるだろう。

Weiboとは?

まずはそもそもWeibo(微博/ウェイボー)とは何なのかを確認していきます。実際にどのくらいの人たちが利用しているのか、機能はどのようなものなのか、Twitterとの違いはあるのか、などを解説していきます。
Weibo=中国版Twitter

Weibo(微博/ウェイボー)は中国のソーシャルサービスの総称で、中国語では「微博」と表記します。Weiboの中にも様々な種類があり、代表的なものは「新浪微博」や「騰訊微博」です。サービス全体の利用者数は7億人程度とみられ、近年の中国国内での携帯電話の爆発的な普及とともにWeiboも利用者数を急激に増やしています。

近年、中国国内の大きな事件がWeiboから拡散されることもあり、中国社会での存在感は高まりつつあります。

しかし、中国には厳しい言論統制があります。Weiboでも政府を批判する内容の投稿は運営側に消去されています。運営側としても政府の言論統制とのバランスを取りながらサービスを拡大させているのが現状です。
Weiboの機能

続いてWeibo(微博/ウェイボー)の機能について解説していきます。WeiboはTwitterとFacebookの中間のような機能を持ち、投稿は中国語で一投稿当たり140文字です。コメントやいいね、シェア、ブックマークなどの機能がついています。テキストの他に画像や動画を添付し投稿することも可能で、画像は9枚までが添付可能になっています。Twitterが持つようなハッシュタグ機能を持ち、拡散力も十分にあります。

全体では1日当たり約1.6億件の投稿がなされ、莫大な情報が行き交っています。中国人もWeiboを情報収集ツールとして利用しており、その中でもトレンドの話題を「微話題」として表示する機能も実装されています。
Weiboはインバウンド対策に使える?

Weibo(微博/ウェイボー)の概要と基本的な機能を確認しました。ここからは実際にWeiboが訪日中国人を取り込むのに有効なのか、有効ならばどのように使っていけばよいのかを解説していきます。
中国では国外サービスが使えない?

中国国内では先述の通り、FacebookやTwitter、LINEなど日本でおなじみのSNSが使えない厳しいネット規制がしかれています。その一方でWeChatやWeibo(微博/ウェイボー)などの中国国内発のSNS文化が育まれています。

そのため中国国内向けにSNSマーケティングを行うには、Weiboをはじめとする中国独自SNSを利用することになります。
Weiboはプロモーション開始までの過程が少なく済む上に拡散力がある

インバウンドマーケティングのために中国国内のSNSを使う上で、Weibo(微博/ウェイボー)は非常に始めやすいSNSです。

WeiboはTwitterと似た機能を持っており、気軽にアカウントを開設することができます。また、「転発」(いわゆるリツイート)機能により爆発的な拡散力を持っています。これによって広いターゲットに低予算で情報を拡散することが可能で、認知度UPによる新たな需要を掘り出したり、実際の購買行動につなげたりすることが可能になっています。Weiboを活用したマーケティングは費用対効果の高い方法であると言えます。
事例:Weiboを活用したインバウンド集客

中国人が日本旅行において求めていることをWeibo(微博/ウェイボー)で積極的に発信し、ファンを獲得した事例があります。ここでは実際にWeiboが強い拡散力を発揮した事例を解説していきます。
1. 日本食「がんこ」

銀座一丁目にお店を構える和食料亭「がんこ」は、会席料理やしゃぶしゃぶなどをお手軽料金で楽しめるのが特徴的で、多くの訪日外国人が和食を求めて訪れる人気店です。

そんな「がんこ」は訪日中国人の集客を狙って、Weibo(微博/ウェイボー)の運用を積極的に行なっています。サイト内で「Ganko」を検索すると実際に訪れた中国人の投稿がズラリと並ぶことから、積極的な発信によって「がんこ」が中国人の間に浸透していっていることが窺えます。
2. マツモトキヨシ

ドラッグストア大手の「マツモトキヨシ」は、インバウンド業界でも大きな存在感を持っています。同社は早くからWeibo(微博/ウェイボー)での積極的な発信を行い、日本の小売店の中でトップクラスのフォロワーを獲得する人気アカウントにまで成長しました。

アカウントでは商品&クーポン情報がメインです。投稿には必ず「#松本清matsumotokiyoshi#」のハッシュタグを入れ、拡散効果を持たせています。同ハッシュタグの投稿数は約8万、閲覧数は686万にまでなっています。
3. ドン・キホーテ

食品から家電まで幅広い商品を扱う大手ディスカウントストア「ドン・キホーテ」も、訪日外国人向けの施策を早くから打ち出した小売店です。今や「ドンキ」は訪日外国人にとって定番の観光スポットとなりました。

ドン・キホーテのWeibo(微博/ウェイボー)アカウントでは商品紹介だけでなく、日本の時事ネタを発信するなどフォロワーとのインタラクティブなコミュニケーションで人気を博しています。

訪日ラボ: (最終閲覧日:2019年4月26日)

https://honichi.com/news/2019/04/26/weibo/

まとめ

「ウェイボー」を知っているが、参入に二の足を踏んでいる企業も多い。発信内容を工夫すれば、企業規模に関わらず爆発的な告知・集客が可能となってる。自社の主客状況に一石を投じたいと考えるのであれば、上記各社を参考にし「ウェイボー」を活用・運営(代行)を利用するのがもっとも早いインバウンド集客につながる方法である。

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