高野山奥の院になぜ?インバウンド集客の秘訣を探る!

  世界遺産にもなっている高野山の奥の院。ここは「弘法も筆の誤り」など、日本では慣用句でも使われるほど有名な空海(弘法大師)がまつられた御廟として広く知られている。記事では、この日本仏教の聖地ともいえる高野山奥の院が、日本人だけでなく、訪日外国人にも人気なのか、高野山奥の院が実施しているインバウンド対策を紹介、解説している。

ホームページの多言語対応

 高野山HPは日本語のほか英語・フランス語のページが設けられています。フランスで発行された「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」においてミシュラン3つ星を認定され、フランスからの観光客も多いためフランス語にもしっかり対応しています。


インバウンド受け入れのインフラ整備

 日本語と英語を併記した案内板や洋式トイレ、Wi-Fi環境の整備など外国人受け入れ対策がなされています。スマートフォンで情報収集するさいに、外国人にとってはWi-Fi環境は非常に重要なポイントとなるので、その需要にしっかり対応しインバウンド対策をしています。

外国人受け入れに積極的な宿坊も

 高野山には、外国人受け入れに積極的な宿坊「恵光院」が設けられており、英語表記やWi-Fi環境を充実させ、インターネット宿泊予約に対応するなど、さまざまな環境整備をしています。宿泊オプションとして、簡易な修行法である「写経」や「阿字観(あじかん)」といった密教の瞑想法が体験できます。

「インバウンド向けツアーの実施

 インバウンド向けに、外国人向けの「奥之院ナイトツアー」も実施されています。冒頭で紹介した、「お逮夜ナイトウォーク」とは異なり、有料ツアーとして高野山在住の”金剛峯寺境内案内人有資格者”がガイドとなって、夜間の幻想的な奥之院を散策することができます。公式HPは日本語と英語の二カ国語対応で、そのままサイトから予約を申し込むことができます。


出典:訪日ラボ (最終閲覧日:2019年4月15日)
https://honichi.com/news/2019/04/12/aboutkoyasan/

まとめ
 高野山奥の院が訪日外国人に人気がある理由はHPの多言語化、インフラ整備、宿坊を含む環境の整備、ツアーの実施など実際に高野山奥の院に関心を持つ訪日外国人に具体的かつ効果的なサービスを提供できるように多方面で準備している様子が伺える。特に、インターネットが発達した現代において、Wi-Fi環境を充実させているという点も見逃せない。海外からやってくる来客は短期間で最大限、日本を味わおうと準備をしてくることだろう。そういう消費意欲の高い見込み客を導くためにも海外向けのSNSを通じた対策が必須と言えるだろう。

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