「ベジタリアン」=「菜食主義者」だけじゃない。「ベジタリアン」への正しいサービス・メニューはありますか?

“菜食主義者”と捉えられがちなベジタリアン。”野菜”と言っても根菜類、葉茎菜類、果菜など種類が分かれていることをご存知でしょうか。最近耳にすることが増えた”ヴィーガン”もベジタリアンの一種で、食べ物だけではなく毛皮など動物性のものを一切着用しないという徹底した環境下で生活を送っています。今後日本を訪れる”ベジタリアン”へニーズに合った料理・サービスを提供できるかどうかが飲食店他社との集客差別化に大きく関わってくるのではないでしょうか。

●ベジタリアンの分類

・ラクト・オボ・ベジタリアン(Lacto-Ovo-Vegetarian):植物性食品、卵、蜂蜜、乳製品を食べる
・ラクト・ベジタリアン(Lacto-Vegetarian):植物性食品、蜂蜜、乳製品を食べる
・ビーガン(Vegan)/ピュア・ベジタリアン (Pure-Vegetarian:純粋菜食):植物性食品のみを食べる


上記以外で、植物性食品と魚、卵、乳製品は食べるペスコ・ベジタリアン(Pesuko-Vegetarian)、鶏肉を食べるポーヨー・ベジタリアン(Poyo Vegetarian)などがあります。しかし、国際ベジタリアン連合(IVU)は、それら多くのタイプをベジタリアンと認めていません。
ベジタリアンとビーガンの違いは?
ベジタリアンの語源は、ベジタブル(野菜)という意味が由来ではなく、ラテン語のvegetus「健全な、新鮮な、元気のある」という意味を持ちます。

「ベジタリアン=野菜だけを食べる」と認識している人も少なくありません。実際には、ベジタリアンという菜食主義者という大枠のなかに「ビーガン」といった、動物の肉(鳥肉・魚肉・その他の魚介類)、卵・乳製品を一切食べず、植物性食品のみを食べる人たちが分類されているのです。
ベジタリアン向けメニューを提案する3つの必要性
「和食:日本人の伝統的な食文化」と題して、2013年、和食がユネスコ無形文化遺産に登録されました。これを皮切りに、日本のレストランは多くの訪日外国人観光客に高い人気を集めています。

インバウンド市場が旺盛するなか、飲食店におけるベジタリアン向けの対策が必要となっています。ここでは、日本のレストランがベジタリアンへの対応をするメリットを3つのポイントに絞って紹介します。
あらあゆる食文化に対応できる
訪日外国人に人気の高い日本のレストランですが、さまざまな国には宗教や文化的に食文化が異なることは理解しておきたい点です。

ベジタリアンには、アレルギーや環境、宗教などの思想など、さまざまな背景があります。これらの食文化のニーズに対応することによって、口コミなどで「ベジタリアン向けのメニューが豊富」と広まることで、集客にもつながります。
顧客満足度アップにつながる
ベジタリアンの人は、宗教やアレルギーなどさまざまな理由で、限られたものしか食べることができません。ベジタリアン向けの対策として、メニュー表で原材料を分かりやすく説明することや、ベジタリアン向けの豊富なメニューを展開することで、顧客満足度アップにつながります。
「ベジタリアン対応」ということがお店の付加価値になる
訪日外国人の増加や、健康志向の上昇にともない、ベジタリアン向けのメニューを求める人たちが少なくありません。ベジタリアン対応が可能なホテルやレストランでは、メニューやホームページにおいて、「ベジタリアン対応が可能です」、「ハラル料理(イスラム法における合法的な料理)が提供できます」などの案内をすることで、お店の付加価値となり、集客へと繋がります。


出典:訪日ラボ (最終閲覧日:2019年5月17日)
https://honichi.com/news/2019/05/17/vegetarianfood/

まとめ

何事も浸透することでより高度な理解力が求められますが、今回のポイントを押さえておくことでベジタリアンレシピがさらに完成度の高いものとなるでしょう。コアなニーズに対応することで、他メニューへの関心レベルの高い店舗だということをお客様に印象付けることができます。平均的なニーズに対応するのも大事なことではありますが、あえてコアな部分へ切り込んでいくことも集客にはとても大事な要素となるでしょう。

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