数字で見る訪日観光客情報① 集客に直結する国別の動き

 訪日外国人の客足が止まらない。単月の外国人観光客の訪日数が過去最高を記録し、最速で1000万人を超えた。しかし、実際に訪日外国人が増えているとひとくくりに行っても、実際には国によって傾向は前後する。その数字とその数字の背後にある原因を紐解くことで、間違いなく、今後の訪日観光客を集客するヒントが見えてくるだろう。

「 2019年4月訪日客数0.9%増の292万7000人、過去最速で1000万人を突破 」
 日本政府観光局(JNTO)が発表した2019年4月の訪日外国人数は、前年同月比0.9%増の292万7000人となった。2018年4月を約3万人上回り、単月として過去最高を記録した。これまでの最高は2018年4月の290万1000人だった。これで1~4月の累計は前年同期比4.4%増の1098万500人となった。


韓国、台湾は減少
 市場別に見ると、全体の64.6%のシェアを占める東アジア4市場のうち、中国、香港は順当に増えたが、韓国、台湾はマイナス成長となった。
 2カ月連続の減少となった韓国だが、ベトナムが日本に次ぐ人気のデスティネーションになったことも大きいようだ。韓国の旅行社によると今年1~3月の渡航先では日本、中国が減少した一方でベトナムを訪れる客が増えたという。台湾に関しては昨年5連休だった清明節休暇が4連休となり旅行需要が抑えられた影響がある。
 また、東アジア市場を中心に、日本のゴールデンウィーク10連休の影響で訪日旅行商品の価格が上がったことや、国内の観光地の混雑などを見越して訪日を控えたこともあって、伸び率は鈍化した。
 市場別総数では中国が最多で、以下、韓国、台湾、香港、アメリカと続く。
 なお、タイ、フィリピン、ベトナム、インド、カナダ、イギリス、フランス、イタリア、 ロシアの9市場では単月として過去最高を記録。中国、オーストラリア、アメリカ、ドイツ、スペインでは4月として過去最高を記録している。


◆イースター休暇で伸びた欧米豪◆
 4月の伸び率トップ1はスペインで、51%という大きな伸びを示した。以下イタリア、ドイツ、イギリス、オーストラリア、アメリカ(15.8%増)、カナダ(13.6%増)と上位は欧米豪が続くが、これは人気の高い桜の季節に加え、昨年は3月末からだったイースター休暇が今年は4月後半になったた影響が大きい。また、クルーズ船の寄航も好調な伸びを後押しした。

出典:やまとごころ.jp (最終閲覧日:2019年5月27日)
https://www.yamatogokoro.jp/inbound_data/32217/

◆ まとめ◆
 欧米からの来日が増えた理由は日本人にはあまり馴染みのないイースター休暇だった。また、韓国はベトナム人気が、台湾は連休の縮小が原因で訪日数が減少した。さらに、ゴールデンウィークの時期は日本の各観光地が日本人観光客により混雑が予想されていたことから、訪日観光客の伸びは鈍化したという。一口に訪日外国人といっても、それぞれの国の状況、そして、彼らが見つめる日本の旅行事情を配慮して初めて、適切な外国人集客が可能だ。一方的な自社アピールだけではない、訪問される顧客に対する「おもてなし」がまさに集客への近道といえる。

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