訪日観光客の行動パターンを見れば、旅マエで検索して、ある程度旅行の計画を立ててから日本へやってきます。そして、最近、日本でも普及してきた無料WiFiをはじめとする通信環境の改善により、来日後、つまり旅ナカでの検索が集客に直接影響してきます。旅マエでの検索で、訪問する地域を絞り込んだのち、現地入りししてからどのお店に入るかなど、より具体的に調べることが多いようです。
特に今、日本は梅雨ですが、梅雨のない国からやってきた外国人にとって、この高い湿度と続く雨は入国前は予想できないかもしれません。遠出しようと思っていた本来の計画を、直前に近場で済ませるといったプランに変更することも考えられるのです。
旅ナカの情報収集
では、日本にやってきた外国人たちは「どこ」で「どういった」情報を調べるのでしょうか?実は中国人観光客の間では、自国では使えないにもかかわらず、日本ではGoogleマップが利用されていると広く知られていて、来日前にスマホでダウンロードしてから、日本へやってくることも多いようです。私たちが街中で今日のランチや落ち着いたカフェを探すのと同じような感覚で、訪日外国人がマップアプリを見ながら、お店を検索する姿もしばしば見受けられるようになってきました。
ところが、日本人にとってGoogleマップで行きたいお店を見つけることは容易なことであったとしても、旅行で訪れた外国人にとっては言語の壁が大きく立ちはだかることになります。特にGoogleマップが自国内で使えない中国人観光客にとっては、同じ漢字という文字言語共有しているとしても、簡体字、繁体字といった言語対応していなければ、入店に至るまで導くのは難しいかもしれません。また、英語圏の訪日外国人にとっては何が書かれているかわからないため、写真で良い印象のお店を見つけたとしても、マップ上のお店が、どの店舗を指しているのか実際に見つけることが難しいかもしれません。
また、日本で使われているGoogleマップ以外にも中華圏では大衆点評という口コミサイトが地図機能を兼ね備えていて、飲食店検索には非常によく使われています。つまり、どんなにお店の前で、「中国語対応!」とデカデカと掲げたとしても、大衆点評のアプリ、サイト上にある地図で正しく表記されていなければ、スマホで検索しながら歩いている訪日外国人にとって、どんなお店かわからないだけではなく、もはや存在しないお店と認識されかねません。
◆まとめ◆
日本ではよく使われているGoogleマップですが、訪日外国人にとっても重要な情報収集ツールとなりつつあります。ところが、Googleマップで訪日外国人集客を望むならば、まず最低限、店舗情報の多言語化が必要です。また、中国の大衆点評のようにマップ機能を備えた口コミサイトもあります。やはり、訪日外国人の集客を狙うためには対象を明確にし、その対象に合った対策を練る必要があるでしょう。
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⇒訪日観光客を呼び込め! 観光客の動向とその対策 その① 旅マエ対策のイロハ
⇒訪日観光客を呼び込め! 観光客の動向とその対策 その③ 旅ナカ対策のイロハ②
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