米GoogleとHauweiの間の軋轢が各メディアで報じられる中、中国ではこの一件をどう見ているんでしょうか?日本ではGmailで人とやり取りをし、Googleでショップを調べ、Googleマップで行く先まで案内を…と何気ない日常の隅々まで入ってきているGoogleですが、そのGoogleがHuawei端末で使えないとなると…中国では反発はないの?と思ってしまいます。日本と中国の違いから今後の訪日中国人観光客に対する対応を考えてみます。
「米GoogleがHuawei(ファーウェイ)との取引を停止する」と報じられています。これにより、今後Huaweiでは、モバイルOSであるAndroidに関するGoogleからのサポートが受けられなくなるだけでなく、同社端末からのGoogle PlayやYouTube、GmailといったGoogleサービスが利用できなくなる見込みです。
一方で、Huaweiの本拠地中国では、ガジェット・IT好きの消費者しか本件について反応を指定ない様子です。というのも、もともと中国国内では政府方針によりGoogleなどの海外サービスが利用できないため、そこまで日常生活に支障をきたさないからです。
◆中国国内では意外と反応は薄い◆
今回のGoogleの措置に関しては、政治的側面はさておき、中国人の消費者目線からの反応は薄い模様です。というのも中国国内では、政府によりGoogle製品は「金盾」と呼ばれる グレートファイアーウォールでブロックされており、一般ユーザーはそもそも利用することができないのです。
また、Google検索が使えなくても「百度(Baidu/バイドゥ)」でインターネット検索はできますし、Google Mapsのかわりに「百度地図」があります。YouTubeに代替する動画サービスもたくさんあるので、一般ユーザーとしては現状そこまで困らない、というのが実情のようです。
◆とはいえ気になる今後のHuawei◆
日本人Huaweiユーザーも数多くいることから気になる今回のニュースですが、今後のHuaweiスマホはどうなるのでしょうか。
オープンソース版のAndroidを活用し続けるという手はあるものの、前述の通りGoogle製サービスが一切つかえず、アプリさえダウンロードできないスマホに需要はないでしょう。
となると、中国お得意の独自OSの開発の線が濃厚となります。しかし、中国製OSとなれば、なおさらアメリカ市場で展開することは不可能に近くなり、実質的には中国ガラパゴススマホ化していく可能性があります。
そうなった場合、ガラパゴス化したHuaweiが中国スマホシェアを伸ばした場合、ただでさえ特殊な中国スマホ事情がより特殊になり、WEB上での多言語対応やアプリ・SNSを活用したインバウンドプロモーションはより難易度を増す可能性があります。今後の動きに注目です。
出典:訪日ラボ (最終閲覧日:2019年5月22日)
https://honichi.com/news/2019/05/21/googlestopsprovidingservicetohuawei /
◆まとめ◆
日本人の感覚としてはなくてはならないGoogleのサービスですが、中国では大きな影響はないようです。というのも百度( バイドゥ )という独自の検索サイトを始め、もともと「金盾」や「グレートファイヤーウォール」と呼ばれるネット上での大きな障壁があったからです。日本人にはなかなか馴染みのないネット環境で生活している訪日中国人観光客には、SNSを始め彼らの生活に合わせた対応が有効となりそうです。