日本のネット利用者の増加している。中でもスマホ利用の増加は顕著だ。もはやパソコン利用者数の二倍近くがスマホでネットを利用するようになっている。今やスマホは現代人の生活とは切っても切れない重要なツールとなっているといって過言ではないだろう。今後、日常的に使われているスマホやそのアプリ、さらにはSNSを通じた情報発信がネット集客キーポイントだ。
「スマホからのネット利用者が7000万人突破、モバイル決済は倍増の2700万人に、SNSはインスタが23%増 ーニールセン調査(2018年)」
出典:トラベルボイス観光産業ニュース (最終閲覧日:2019年5月28日)
視聴動向分析を手がけるニールセン デジタルは2019年5月21日、2018年のスマートフォンの利用実態をまとめたレポートを発表した。
これによると、2018年第4四半期(10~12月)のスマートフォンからのインターネット利用者は月間平均7009万人。前年同月比7%増と1ケタ成長にとどまったものの、7000万人を突破した。
スマホからSNSアプリの利用では「Twitter」が10%増の3053万人、「Instagram」が23%増の2233万人。国内上位11社のモバイル決済サービスは倍増の2704万人となった。なかでも、1049万人の「Rakuten Pay」や914万人の「PayPay」がけん引した。フードデリバリーも急成長し、「出前館」、「Uber Eats」がそれぞれ373万人、80万人まで拡大している。
同社シニアアナリストの山腰知美氏は「スマホの利用者数は7000万人を突破する一方で、伸長率は年々鈍化。2014年以降で初めて1ケタ成長にとどまったことから、今後増加は落ち着いていく」との見方を提示。そのうえで、「2018年は市場浸透がひと段落し、モバイル決済やフードデリバリーなどオフラインでのサービス成長が顕著だった。今後もさまざまなプラットフォームを横断した消費行動が増えていくため、事業者は常にトレンドを追いながら新カテゴリーの開拓や新規参入に対応していくことが求められる」などと分析した。
レポートはPC版インターネット視聴率情報ニールセン ネットビュー(Nielsen NetView)、スマートフォン視聴率情報ニールセン モバイル ネットビュー(Nielsen Mobile NetView)のデータをもとにしている。
https://www.travelvoice.jp/20190522-131440
◆まとめ◆
スマホによるネット利用が増加し続ける中で、日本で伸びを乗せるTwitterやInstagramだが、実は中国では両方とも使えないことをご存じだろうか。また、東南アジアではFacebook、韓国ではKakaotalkとまったく異なるSNSが主流なのだ。日本の事情に精通するだけでは訪日外国人の集客に結びつけるのは難しい。海外のトレンドにも注視するところから訪日観光客のインバウンド対策、ネット集客は始まる。また、国境を超えるモバイル決済、電子決済にも関心を払う必要があるだろう。