政府は2020年に4,000万人訪日を目標として掲げており、その目標に近づくにつれ街中に行き交う訪日観光客を見る機会も増えたのではないでしょうか。
訪日客が増えてはいますが、当初の爆買いニーズが落ち着いた中、一体外国人は何を目的に日本を訪れているのでしょうか。日本人が国内を旅行するのと同じ内容で日本を訪れているのか気になるところです。
日々変化している顧客のニーズに敏感に対応しなければならないのは、日本人相手・訪日外国人関わらず重要なことで、ニーズに関して面白い記事を見つけたのでご紹介します。
「じゃらんリサーチセンター」が日本人および訪日経験のある5カ国(韓国、中国、アメリカ、インド、ドイツ)居住者の外国人を対象に、訪日旅行中に体験したことや飲食したものなど観光資源についてヒアリングした調査をもとに見ていきます。
【国別】こんなに違うの?訪日外国人観光客が日本を訪れる目的
訪日旅行で経験・実施したことトップ10 (じゃらんリサーチセンターより)
日本
1位 温泉(療養とは関係なし) 73.5%
2位 心身を癒す、リフレッシュ旅行 55.8%
3位 自然景観を楽しむ 45.3%
4位 家族や恋人などと絆を深める 43.9%
5位 旅館に泊まる 43.7%
6位 新幹線に乗る・見る 40.1%
7位 郷土料理を食べる 38.5%
8位 神社・仏閣 35.1%
9位 紅葉を楽しむ 33.8%
10位 お城 32.2%
韓国
1位 心身を癒す、リフレッシュ旅行 52.0%
2位 都市公園の散策 49.0%
3位 温泉(療養とは関係なし) 44.0%
3位 消耗品(食品、酒類、化粧品、薬品
等)の買物 44.0%
5位 現地の歴史・遺産にふれる旅行 43.0%
5位 神社・仏閣 43.0%
5位 日本庭園の散策 43.0%
8位 賑やかな雑然とした繁華街を楽しむ 42.0%
9位 環境を変えて気分転換をする 38.0%
10位 自然景観を楽しむ 35.0%
中国
1位 自然景観を楽しむ 64.0%
2位 富士山 55.0%
3位 田舎暮らしを体験する 52.0%
4位 ファッション類の買物 50.0%
5位 心身を癒す、リフレッシュ旅行 49.0%
6位 電化製品の買物 47.0%
7位 都市公園の散策 45.0%
8位 ウェルネス(ヘルス)ツーリズム 43.0%
9位 日本酒を楽しむ 41.0%
9位 日本一周旅行 41.0%
アメリカ
1位 自然景観を楽しむ 52.0%
2位 神社・仏閣 51.0%
3位 日本庭園の散策 50.0%
4位 現地の歴史・遺産にふれる旅行 49.0%
5位 心身を癒す、リフレッシュ旅行 45.0%
6位 日本一周旅行 43.0%
7位 滝・渓流 40.0%
7位 消耗品(食品、酒類、化粧品、薬品等)の買物 40.0%
9位 都市公園の散策 38.0%
10位 郷土料理を食べる 37.0%
10位 皇居ラン 37.0%
10位 ファッション類の買物 37.0%
インド
1位 自然景観を楽しむ 58.0%
2位 神社・仏閣 54.0%
3位 現地の歴史・遺産にふれる旅行 52.0%
3位 ファッション類の買物 52.0%
5位 心身を癒す、リフレッシュ旅行 50.0%
6位 鉄道を利用した旅行 47.0%
6位 都市公園の散策 47.0%
8位 世界遺産をめぐる 45.0%
9位 絶景を観に行く 43.0%
9位 皇居ラン 43.0%
ドイツ
1位 神社・仏閣 57.0%
2位 心身を癒す、リフレッシュ旅行 54.0%
3位 日本庭園の散策 40.0%
4位 現地の歴史・遺産にふれる旅行 37.0%
5位 都市公園の散策 36.0%
6位 桜を楽しむ 33.0%
7位 自然景観を楽しむ 32.0%
7位 滝・渓流 32.0%
7位 郷土料理を食べる 32.0%
7位 現地の人の暮らしぶりにふれる 32.0%
【訪日外国人観光客の特徴】アンケート調査から見る今後求められることとは?
【韓国】ディープな地方や、ワンコイングルメなど日本人の日常文化に関心が高い
【中国】買物、ウェルネスツーリズム、スノーレジャー、海鮮系の食事が人気
【アメリカ】お城、郷土料理、古墳など日本の歴史文化に興味
【インド】フルーツが大人気。果物狩りやフルーツバイキングにニーズがある
【ドイツ】アートへの関心が高く「美術館・博物館」がランクイン。神社・仏閣や桜も人気
訪日外国人観光客は、滞在中は何を食べている?
【韓国】「回転寿司」「そば」「エビフライ」
【中国】「刺身」「回転寿司」「弁当」
【アメリカ】「天ぷら」「懐石料理」「いちご」「カレーライス・シチュー」「味噌らーめん」「チャーハン」
【インド】「ぶどう」「チャーハン」「おにぎり」
【ドイツ】「江戸前寿司」「エビフライ」「天ぷら」
出典元:訪日ラボ (最終閲覧日:2019年01月10日)
https://honichi.com/news/2019/01/10/inboundxtravelpurpose
まとめ
インバウンドと一括りに表現することが多いですが、その中身は国別・目的別に時間とともに変化しているようです。
担当者としてはこのような記事も参考にしながらも、独自に今後のニーズを掴むことが重要です。